「レイプされても中絶禁止」の衝撃は東洋思想で解決する

人間の認識について
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アメリカで騒がれてるコレ。

2019/5/31 FNN PRME  「レイプされても中絶禁止」アメリカ“中絶禁止法”にディズニーやレディー・ガガも反発

どの国でも「生命」という概念は厄介です。

 

対義語は本質を浮き彫りにする

重いテーマなので、まずは小ネタから入ります。

twitterの対義語ネタが好きです。

 

 

「レイプされても中絶禁止」の対義語は「逆レイプで去勢しても合法」でしょうか?対義語なのにほぼ同じ内容なのが恐ろしい。こんな話が法制化されたら、男性ならタマが縮みあがること間違いなし。

男女平等が重視される時代ですから、これが彼らのグローバル・ジャスティスになる筈です。これをトランプ大統領がつぶやいてくれれば、世界中が死ぬほど笑ってくれるのに。いいフリなのに。

ヒラリー氏も大反対してます。

 

 

キリスト教の中絶禁止理論

かつてマザー・テレサが来日した際に、こんな意味の発言をしたそうです。

とにかく中絶は辞めてください。もし育てられないなら、私たちに赤ちゃんを下さい。養子縁組という制度を武器に、全ての子を幸せにしてみせましょう。」
つまり巨大な赤ちゃんポストを組織するから、望まない妊娠でも全部産んでいいよと。

出産を強制するのはどうかと思うけど、確かに中絶件数がある程度は減ると思われます。

 

実に驚嘆すべき考え方ですね。もしアメリカ国民がマザー・テレサだらけなら、つまり本当にこの思想を体現する覚悟があるのなら。

しかし現実は違います。

 

 

アメリカはメキシコとの国境に壁を作って移民を阻むとすごんでいます。

世界各地で戦争を続け、民間人が大量に死んでいます。

安定した健康保険制度の確立が進んでいません。

米兵が沖縄でレイプ事件を起こしても、基地まで逃げれきれば治外法権です。「妊娠してたら引き取るよ」とでも言うのでしょうか。

 

 

理想主義と覇権維持をめぐって、選挙戦を軸に揺れ続けるアメリカ。

生命倫理は宗教と関連が強いものですが、同じ宗教を(ある程度)共有する国内であっても、意見が大きく異なってしまう分野です。一枚岩の国なんて無いんだから、結局すべては闘争でしかない。

 

争いの主体はそもそも誰?

しかし闘争って、、誰と誰が争っているのでしょうか?

私たちは自分の肉体すらも一部しかコントロールできません。感情も思考もコントロールできません。一体どれが私なのでしょうか。

 

引用した記事によれば、グッチさんはこのニュースに対してこう表明しています。

背中に大きく“MY BODY MY CHOICE(私の体のことは私が決める)というメッセージが入ったジャケットや、子宮をモチーフにした刺繍がほどこされたドレスなどが発表された。

 

だ~か~ら~、それは本当に私が決められるの?

という前提を誰一人理解できていない、という世にも恐ろしい現実があります。これはたぶんキリスト教圏では意識されにくい話なので、発想の転換になれば良いのですが。

 

 

この厄介な中絶問題に、現実的な答えがあるわけではないけれど、一度力を抜いたらいいんじゃない?と思います。

繰り返します。私たちは自分の肉体すらも一部しかコントロールできません。感情も思考もコントロールできません。そんな人間の肉体の中で赤ちゃんが育ち、そのうち分離します。

 

一体どれが私なのか?どれが赤ちゃんなのか?

 

個と全体は切り離せない

そんな人間の集団が、様々な利害関係や闘争を通して法律を決めています。

私たちが細胞の集まりであるように、国は人間の集まりで成り立っています。

 

そんな国の集まりが世界で、そんな世界は惑星の一つでしかなく、そんな惑星は宇宙に星の数ほどあります。

ミクロな細胞からマクロな宇宙まで、あらゆる現象はどうやって制御されているのかわからない。誰にも分からない。

 

なのに、人生は全て自分で決められる!と思っている。

1秒後の自分の思考すらどうなるか分からないくせに。

 

だったら肩の力を抜いて、流れに任せるのも良さそうです。怠けろって意味じゃなくて、わからないものはわからないんだから開き直る。もう無理。ギブ。

 

一休さんならこう解決する

生命を「数えられる実体」と捉えてる間は永遠に解決しません。

かといって「数えられない幻想」としてしまうと、不便で日常生活が送れません。

でも、慌てない慌てない。

 

「その両方を同時に受け入れると、本当の生命に肉薄するよ。」

みたいなことを先人が言ってますけど、意味不明ですよね。

だから、ひと休みひと休み。

 

 

 

ねぇ、君は知ってる?

 

 

 

 

Yes you can!

赤ちゃん:PexelsによるPixabayからの画像

ヒラリー氏:OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

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