お盆の本当の意味は、ご先祖様だけではなく全ての生物を供養すること

「お盆の時期に帰ってくるご先祖様の霊魂をおもてなしする。」

というイメージのあるお盆文化ですが、「実はよく意義がわからない」という方は多いのではないでしょうか。

それもそのはず、お盆は複数の宗教が混ざり合って成立した、日本独自の民間風習です。正解を定められる権威は存在しないので、私たちが意味を決めてたってOKなのです。

そこで、時代にあったお盆のあり方にリニューアルしましょう。もっと素晴らしい精神文化にできるはずです。

ということで、お盆の文化に少しだけアップデートのご提案をします。

ご先祖様の定義を、実態に沿うまで拡張しよう

まず先祖の定義をちゃんと見直しましょう。

ご先祖さまとは、直径の祖先だけじゃなくて、赤の他人も含めることにします。人類全部にします。

あと動物も含めます。最愛のペット、サバンナの野生動物、轢かれた路肩のタヌキ、冷凍されたから揚げたち。

もちろん植物も加えます。今履いてるパンツの原料である綿花とか。微生物も忘れてはいけません。うがいして殺してきたバイ菌たち。ついでに、生物かどうかすら怪しいウイルスも。

要するに、今までに死んだ全てを「先祖」としてお迎えしましょう。供養しましょう。

特定の誰かではなくて、「全てはつながりあって、はじめて存在できること」を思い出す・・そんな文化にしたらいいと思います。散骨が普及してきた近年なら、さほど抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか?

そもそもご先祖様とは誰?どこまでの範囲?

私は以前から疑問でした。「先祖って具体的に誰なんだろう?」

家系図を遡れば莫大な数になるし、多くの人と共通の先祖ばかりになるじゃないか。それでも、アフリカで暮らしてたミトコンドリア・イブを供養しようって人は見たことがない。みんな意識するのは近しい祖父母だけ。なんか中途半端じゃない?

ヒトはサルから枝分かれした種とされているから、動物だって祖先や親戚です。よって水たまりを泳いでた単細胞生物も、空気中を漂ってた細菌たちも、全部ご先祖様です。少なくとも隣人です。

これは当然の結論です。誰しも単独では生きられないのだから。今この瞬間吸っている酸素だって、植物たちが光合成したものです。私たちは毎日生物の死骸を食べて生きています。その栄養をもとに、全身の細胞は代謝を繰り返し、数年もすれば大部分が入れ替わります。

心臓や脳神経には生涯不変の細胞もあるようです。

5年前の私が(おおよそ)跡形もなく消えたように、5世紀前に生きた先祖は、キレイさっぱり消えてしまいました。世界に循環し、溶け込んでしまいました。

そんな現実を踏まえて、改めて思います。

「先祖って誰?どこまでを含むの?」

この疑問に答えをくれたのは、とあるベトナム人僧侶でした。

ある僧侶が答えをくれた

ティック・ナット・ハンという著名なベトナム人僧侶がこんな話をしたそうです。

とある講演会にて紙を一枚取り出して、ぺロッと聴衆に見せました。

ティック氏:「これは雲です。」

聴衆:「???」

ティック氏:「これは雲です。なぜなら、雲があるから雨が降る。雨が降るから植物が育つ、植物が育つから紙が作れる。」

だからこの一枚の紙には雲が見えます。さらに言えば、あらゆるものを見いだすことができます。

聴衆:「なーるほど!(屁理屈っぽいけど・・まぁ確かにな。)」

この話、現在なら共感してくれる方多いのでは?

散骨が普及してきた背景にもそれがあると思います。散骨すれば、海は故人そのものです。かつて亡くなったご先祖様は、今は世界そのものです。そこには血のつながりの有無や、人間か動物かなんて境目はありません。

これは仏教では「縁」とか「縁起」と呼ばれる考え方です。

お盆に墓参りをする方は多く、それは仏教に(ある程度)根差したものなんですから、この考え方を導入するのは難しくないはずです。お盆の法事で坊さんが読んでくれるお経なんかも、似た内容が多いんですけどね・・。

だから「ご先祖様というのは、一部の人間だけじゃなくて、全てのつながりのことなんだよ。」って認識を変えたらいいんですよ。人間だろうが動物だろうが植物だろうが、なにもかもをおもてなしする、そんな祭りにすればいい。

そうすれば、お盆文化はさらに素晴らしいものになります。私はこれを声高に訴えたい!

・・と思ったら先駆者がいました。

先駆者はペンギン村にいた

それはアラレちゃんです。どういうことか?

お盆という文化の起源はよくわかっておらず、日本独特のモノなんだそうです。

神道や仏教や地域のローカル祭祀が混ざり合って出来た、特定の権威に依存しない習慣です。だから内容には地域色が豊かで、とてもフリーダム。

私の地元の盆踊りなんて「アラレちゃん音頭」が伝統でしたからね。

これを聞くと少年時代の夏を思い出します。

しかし改めて聞いてみたら、歌詞のメタファーに驚愕しました。一部抜粋します。

ブタさんマイクでコケコッコー おててつなげば、みなお友だち

「ガッちゃん空飛んでクピピッピー おててつなげば、アラ宇宙人

「さあさ、おいでよおまつりだ おててつなげば、アラ怪獣さん

なんということでしょう。

すでにブタや怪獣、さらには宇宙人までも仲間にして、盆踊りを踊っていたのです。

盆踊りとは「死者を供養するための踊り」です。そして供養には種の壁なんて必要ない!という当記事の提案は、とうの昔にペンギン村が体現していたのです。

全ての生物が、全ての死者を弔っていたのです。

もう意味の伝わらないお経なんて全廃して、全部アラレちゃん音頭にしたらいい。

ほよよでホイ

アイキャッチ:かわいいフリー素材集いらすとや様

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