ムツゴロウさんが「動物を食べたくない」と言う愛娘を殴った逸話

人間の認識について
この記事は約12分で読めます。

あなたは今までに、動物を食べることに抵抗を持ったことはありませんか?

 

食事の際に、「これって死んだ動物なんだよね、、」と後ろめたくなった経験が、一度くらいはあるのではないでしょうか?

そんな流れで菜食主義者になる人もいます。

 

がしかし、動物の専門家ほど、そんな態度に疑問を感じています。

当記事では、著名な動物研究家であるムツゴロウさん(畑正憲氏)が「動物を食べたくない」と言う愛娘を殴った逸話をとりあげつつ、彼の深い知恵をいくつかご紹介します。

 

全てはこの言葉に集約されます。

娘を生物に深く触れさせて育てたところ、魚の命を奪って食べることを拒絶するようになったことに衝撃を受け、もっと深く生の自然に触れさせて、表面的な生き物好きの精神の虚弱さを払拭させて育てることを決意した。

 

今後も増えるであろうヴィーガン初心者にこそ、ぜひ知って欲しいエピソードです。

 

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ムツゴロウさんが娘さんを殴った背景

ムツゴロウさんの娘さんが小さい頃、ある日突然、肉を食べるのを拒み始めたそうです。

 

その理由は、動物に囲まれて育った中で、「死」というものを実感できる年頃になったからでしょう。

最初は気にしていなかったムツゴロウさんですが、その態度がエスカレートしてきたのを見るや、思いきり殴った上で説得したのだとか

 

「そんなんじゃダメだ!生きることは、食べることは、そういうことなのだ。ちゃんと食べなさい!」

 

その後、娘さんは元通り動物性食品を食べるようになりました。

これは彼女が子供の頃の話なのに、むしろ現代の大人たちにこそ、ピッタリな逸話ではないでしょうか?

 

殴ってでも伝えたかったこと

娘さんを殴ったくだりは、今の時代なら体罰の是非で炎上しそうな話です。

 

しかし、体罰で「心の傷になる」よりも、「殺す」「食べる」「生きる」を子どもに理解させるほうが重要なのも明らかです。

殴るどころか、殺して食べてるのが日常なのですから。

 

 

考えてみれば、体罰なんて野生動物にとっては日常茶飯事なんですよね。

常に殺されて、食われるリスクを抱えています。

呑気に見えるその辺の猫でさえ、猛禽類に襲われる危険が絶えずあります。

 

私たち人間は、他の生物を殴って支配することで安全を保ち、殺すことで日々の糧を得ているというのに、それを実感できていません。

 

 

ムツゴロウさんなら、こう叱ることでしょう。

「そんな人間は、馬に喰われて死ぬといい」

 

著書「生きる」にて、10代の恋愛を認めない人間に対してこう言い放っています。恋愛や性は生命と深くつながった現象であり、古い習慣で制御すべきものではない、との文脈です。ムツゴロウさんは中学時代の恋人とご結婚されています。)

 

増殖する薄っぺらい動物愛護者

ムツゴロウさんの行動には学ぶものがあります(もちろん殴らずに済ませるのがベターだけど)

 

生物の研究者として、動物に囲まれながら子育てをする人間として、そこは譲れなかったのだと思います。

 

(以下はwikiの情報ですが、ほぼ同じ内容を著書で読んだので間違いありません)

娘を生物に深く触れさせて育てたところ、魚の命を奪って食べることを拒絶するようになったことに衝撃を受け、もっと深く生の自然に触れさせて、表面的な生き物好きの精神の虚弱さを払拭させて育てることを決意した。

 

「表面的な生き物好きの精神の虚弱さ」ってのはアレですよ?

私たちのことですよ?

 

動物を締めた経験がないけど肉料理が大好きで、そのくせ屠畜業に携わる人を差別するような人とか。

感情だけで暴走するヴィーガンとか。かわいいペットだけを溺愛して、キャットフードに他の生物の肉が使われてることなど、一切眼中にない猫愛好家とか。

 

みんなでムツゴロウさんに殴られに行きましょう!

いやマジで。

 

納得できない人には現場経験が足りない

「ムツゴロウさんは研究者だから、動物を愛玩対象ではなく研究対象としか見ていない。つまり冷血だ。」

 

みたいな意見もありますが、彼ほど動物を深く理解しようと、愛そうとした人間はいません。だれよりも現場をご存知です。

情熱が過ぎるあまり、ライオンに指先を食べられたり、ゾウに吹っ飛ばされてる映像が残っている程です。

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2020/12/19追記  削除されたようです。

 

だから、

「もっと深く生の自然に触れさせて、表面的な生き物好きの精神の虚弱さを払拭させる。」

 

という言葉には説得力があります。

一例を取り上げます。

 

アメーバですら別の生物を食べている

ムツゴロウさんは前述の著書で、こんなお話をされています。

 

大学院時代に研究対象としていたアメーバは、エサとして他の単細胞生物を食べるのですが、捕食の際には不思議な魔法を使うのだとか。

 

エサである生物が空腹のアメーバの近くを通ると、突然金縛りにあったように動きがおかしくなるそうです。

そこをめがけて、全身(といっても細胞一つ)でもってエサを包み込み、徐々に吸収してしまうのが、アメーバの食事スタイルです。

 

なぜエサの生物が動けなくなるのか?神経に働きかける毒でも出しているのか?

 

当時は全くの謎だったようで、ムツゴロウさんはこの光景に感動なさったそうです。

 

目に見えない単細胞生物でさえ、他の生物と同じように食べあっているのだと。

 

解明できない不思議な挙動をしているのだと。

当たり前に見えて、なんて神秘的なのだろうと。

アメーバの狩り2; An amoeba hunting for food II

こちらは待ち伏せ型のアメーバの狩り。伸ばした足に引っかかり次第、抱き囲んで食べちゃいます。

 

カニの産卵と共食いは紙一重

ある種のカニは、大潮の時間に一斉に海辺で産卵する習性があります。

 

これは水位が引く際に、少し多くの卵が海に流れていくように、つまり生存率を高めるための戦略と考えられています。

どうやってか大潮の時間を感知し、海に向かって一斉移動して、道路を埋め尽くすカニたち。その姿には圧倒的な説得力があります。

がしかし、大潮のピークが過ぎた途端に、今度は自分の卵を食べはじめるカニが現れます。

さっきまでは命がけで道路を横断してまで、子孫を残そうとしてたのに、、。

 

どうやらカニたちは、産卵に最適なタイミングを逃した場合、次のチャンスに備えるために体を身軽にし、卵は栄養補給に転用するようです。

なんて合理的かつ、冷血な判断でしょうか。

 

 

ムツゴロウさんがこの現象を見つけたのは、観察のために隔離したカニを解放する際だったそうですが、カニを拘束していた時間は、わずか30分程度でした。

今から産卵したとしても大差ないのですが、カニ目線ではそうではなかった。

ベストタイミング以外で産卵するくらいなら、卵を食べてしまう方がマシだった。

 

つまりカニたちは、「命がけで産卵するように、命がけで共食いをして」生きているのです。

 

まとめ

生命はとても深淵で、ヒトの尺度では測りきれません。

 

別の著書である「特別授業 “死"について話そう (14歳の世渡り術)」では、ムツゴロウさんはこう語っています。

 

「生命を深く理解したければ、まずは食べることから始めてごらん。」

 

この言葉は、現代人に深く突き刺さります。

捕鯨問題や競走馬の保護問題を考える際、とても重要な意見だと思います。

(実際にムツゴロウさんなら、馬だろうが犬猫だろうが食べるでしょうから)

 

難しい問題だからこそ、まずは考えを深めていく。結論は急がなくていいから。

 

一番とっつきやすいのは、確かに食事ではないでしょうか?

 

 

クリックから始めてごらん

 

ムツゴロウのジャンプ:2条ひろさんによる写真ACからの写真 

カニ:nevyntooによるPixabayからの画像

 

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