鬼滅の刃は未読の子どもにも大流行。つまり彼岸島でもワンチャンあった

時事ネタ
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鬼滅の刃がバカ売れしているきょうこの頃、保育園に通うお子さんを持つ方から、おもしろい話を聞きました。

 

保育園では日々「鬼滅ごっこ」が営まれているワケですが、なんと作品を見たことがない子もごっこ遊びに参加してるんだそうです。

なんとなく剣士と鬼の役を決めて、チャンバラをして遊んでいるのだと。

だいたい話を知ってれば十分だから、と問題ないみたいです。

 

「俺、炭治郎やるわ!」

「じゃあ私は禰豆子、あなたはオニ役ね!」

みたく始まって、

 

「全集中!」 → 「やられた~!」 って感じでしょうか?

可愛らしいですね。

 

 

 

ん・・?

 

 

なら彼岸島でもよかったんじゃねぇの?

 

設定はだいたい同じだから。内容を知らなくても構わないのならね。

 

 

と保育園児がやってるパラレルワールドもありえたのでしょう。

流行って凄ェ!

 

 

 

 

 

当記事は以上です!ありがとうございました!

 

まぁ、それでは面白くないので、もう少し考察してみましょう。

 

グロい作品、みんなで読めば怖くない

 

さて、劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編はPG12の映画です。

生首が飛びまくる作風なので当然です。戦闘シーンを見せたくないから、子どもには見せない!という親御さんも少なくないそうです。

 

なのに子どもたちから絶大な支持を得ています。

興行成績が過去最高にせまるほどに。どういうことか?

 

これはおそらく「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の心理ではないでしょうか。

人間、勢いさえあれば慣れてしまうものです。

 

例えば、グロい野生動物の捕食シーンだって、一度免疫ができてしまえばどうってことないでしょう?

しかも、食べてるのが可愛い子ネコ(つまりエンタメ!)だったりすれば、眺めてて楽しかったりするでしょう?ネコちゃんのもぐもぐタイムだ!ってね。

 

つまり、「エンタメの力を借りれば、人はたやすくグロ耐性を得ることができる」

という証拠を、鬼滅の刃は社会に提供しているのです。

 

グロ系娯楽作品が大ヒットする背景は?

 

進撃の巨人、東京喰種、鬼滅の刃、そして彼岸島w

 

最近はグロ系作品が大ヒットするケースが増えました。但し、それはグロ描写が受けているからにあらず。

人気の要因は、戦いや死を美化せずに描くことで、生きることの美しさや哀しさを真正面から描く点です。それが共感される時代だからです。

(彼岸島はそれに加えてコメディ要素も併せ持つ。というか完全なコントw)

 

 

日本は未だ失われた20年を脱せておらず、ましてコロナ渦の2020年現在、世界経済はメチャクチャです。生きることに不安を感じる人が増加している、と考えられています。

 

涙の数だけ強くなれる、と誰かが歌っていたように、人は痛みを感じることで初めて、他者に優しくなれる動物です。

同時に、生きることの残酷さに目を背けなくなるような、ある種の準備が整います。

 

今はそういう時代なのでしょう。これまでの反動として。

 

人も鬼も、殺して食べなきゃ生きていけない

 

オニは人の血を吸わないと生きていけません。

人間だって動植物を食べないと生きていけません。

カワイイ猫ちゃんだって同じです。

 

当たり前のことでも、それをキチンと理解してる人は多くありません。

その違和感を上手に埋めていくエンタメが、無意識のうちに求められていたのかもしれません。人と鬼との戦いを描く鬼滅の刃は、まさに時代が求めた舞台設定だったのでしょう。

そう、エンタメが必要なのです。小難しい話ではなくエンタメが。

 

ただ悲しいかな、鬼滅の刃は連載が終了してしまいました。

双璧をなすヒット作である進撃の巨人も、遠からず完結しそうな雰囲気です。

 

 

 

でも大丈夫。私たちにはまだ彼岸島があります。

 

歴代屈指のシリアスコメディである、あの作品が残っています。

 

 

202*/**/** Yahoo News 幼稚園児に彼岸島ごっこが大ブーム!先生ェたちは丸太での怪我を懸念

 

こんなニュースが流れる頃には、日本人の死生観は凄ェ洗練されていることでしょう。

 

 

みんな丸太はクリックしたな?

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