「とんとん祭り」の子豚ダービーは、日本競馬界より10年は先進的

動物との付き合い方
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2018年5月の話なのですが、フラッと養豚場のイベントに参加してみたら、とても面白いものが見れました。

 

この写真です。

 

どういうことかって?

これは子豚ダービーの出走直前、ゲートで準備をする豚を眺める親子連れなんですけど、、

 

豚のソーセージを食べながら観てるんです。

これはとんとん祭りの名物料理、ぐるぐるソーセージです。ボリュームがあって旨かった。

 

要するに、「キャー!カワイイ~!」と子豚ダービーを観戦しながら、豚肉を食べている人が山ほどいた、という光景なのです。

何がスゴイかって?

 

 

それは日本競馬界が抱える悪しき伝統を解決するヒントになるからです。

詳しく説明していきます。

 

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「とんとん祭り」はこんな感じ

まずは会場の紹介です。

 

とんとん祭りとは、伊賀の里モクモク手づくりファームさんという農場が毎年GWの頃に主催なさっている、豚の一大イベントです。

場所は三重県。私は伊勢神宮に行く際に寄り道しました。伊勢神宮から車で一時間半くらいの場所です。

 

旅行サイトでも特集が組まれる著名なお祭りのようで、その日も家族連れで賑わっていました。本当にダービーみたいですね。

 

子豚が祀られている、とんとん神社。カワイイ。

 

売店には豚肉製品が勢揃い。立派なプロシュートもあったよ。

 

いろんな施設があって、丸一日は余裕で遊べます。

ソーセージ作り教室とか、子豚ショーとか、豚以外にも馬や羊とも触れあえたりで、動物好きには天国のようです。素晴らしいお祭りでした。

 

 

 

さて、本題に戻りましょう。

 

日本競馬界が抱える悪しき伝統を解決するヒント

とはなんなのか?

まずは現状の課題をおさらいします。

 

日本競馬界が抱える闇について

 

日本中央競馬会(JRA)という団体は、日本各地の競馬を管理する組織です。

JRAの管轄下では、毎年7000頭近くのサラブレッドがデビューし、同時に引退していきます。

引退した馬は牧場や乗馬クラブで余生を送るのですが、それはごく一部の幸運な馬だけです。圧倒的多数は殺処分となります。

 

まぁそれはいいんですけどね。

しかしなんと、JRAはサラブレッドの殺処分数を一切公表してきませんでした。

現実として殺処分を前提に競馬が営まれているにもかかわらず、それを無視してきたのです。更には競馬ファンも、それを全く気にしませんでした。エグッ!

 

極めつけは、競馬ファンは馬肉を食べてはいけない!みたいな不文律があることです。

馬刺しなんてその辺で売ってる食材なのに、、なんだそれ?

 

 

日本競馬界が抱える悪しき伝統

とは正にこれ。

つまりは都合の悪い側面を無視し、馬と真摯に向き合っていない点です。

 

最近は少しずつ引退馬を保護する動きが出てきましたが、まだまだ始まったばかり。競馬ビジネスに支障が出るのを警戒し、おっかなびっくり進めているような状態です。

 

詳細はこちらをご覧ください

→ 2018/2/17 これからは競馬場で馬刺しを売っちゃいなよ。馬だけを愛する前に

 

豚で出来るなら、馬でも出来るに決まっている

 

そんな競馬業界を尻目に、とんとん祭りの子豚ダービーはというと、、?

 

レース中の風景です。

彼らはフリーダムなので、真っすぐゴールに向かうワケがありません。

 

従って、板で圧力をかけてゴールまで誘導します。その光景がユルいのなんのw

癒されるわー。カワイイ。

 

観客も親子づればかり。和やかな雰囲気です。

欲望にかられた大人たちが絶叫する競馬と比べると、、また違った趣ですね。

 

そしてコレですよ。普通に豚肉を食べてるっていうね。

 

伝統ある競馬業界が長年できなかったことを、アッサリとやってのける姿!そこにしびれる、あこがれる。

ダービーが抱える矛盾を、多くの人が受け止められなかった生物の業を、あっさりと乗り越えているんです。

(まぁ単に何も考えてないからだけど、、)

 

 

実況のお兄さんもギャグを飛ばしています。

 

「落ち着いて応援してください!賭けに負けそうだからって、子豚たちを食べちゃダメですよww」

的なブラックジョークも(まぁまぁ)ウケてました。

 

 

同じことを競馬でもやればいいだけ

 

できない理由が見つかりません。

 

え?

馬は賢くて気高い動物だからダメ?

 

何言ってんすか?

豚だって知性は犬並みかそれ以上で、馬に匹敵する人間社会への貢献度があり、ペットになるほどカワイイじゃないですか。

 

1.豚でやるなら馬でもやる!

2.あるいは両方でやめる!

 

この二択でないと理屈が通りません。感情もね。

 

人と動物が共に生きるということは、産み、育み、触れあい、殺し、食べることでしょう?その全てが大切な営みでしょう?

すくなくとも、農場や牧場に携わる人はみんな理解していますよ?

 

なぜ競馬だけそれができないのでしょうか?

ただ競馬場で馬肉を販売して、普通においしく食べればいい。

それだけで理解が進むじゃないですか。前進するではありませんか。

 

次の一手は、その後で考えましょうよ。

まずは動物と人間の関係を、正しく見つめなおすことから始めないと。実装しないと。

 

 

クリックとんとん祭り

 

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