みかん農家の悩みは、みかんを食い荒らす鳥たちです。
そこでハンターを雇って、果樹園内での狩猟を依頼することがあります。
私がその狩猟に同行し、ヒヨドリを撃ち殺しまくった時の話をします。
要するに、私たちが美味しいみかんを食べられる背景には、こんな光景もあるんだよ。
という記事です。
ところで、SEX MACHINEGUNSというバンドに「みかんのうた」という曲があり、こんな歌詞が出てきます。
みかん愛好家である罪なきヒヨドリが、みかん農家にやられて死んじまった場合、そこに善悪はあるのか?粗末ってどういう意味だ?
一緒に考えていきましょう。
なお当記事は、体験レポなのに現場の写真ありません!悪しからず。
スマホを洗濯機で洗ってしまって、データが全部消えたからだよアハハハ!
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みかん農園にとってヒヨドリは害獣
こんなに可愛いヒヨドリなのに、果樹を食べちゃうんですよね。
この子たちを野放しにすると、みかん農家は収益に大きなダメージが受けてしまいます。
しかし果樹園は広大です。
効果的な対策を施すのはコストがかかるため、ハンターによる駆除&ヒヨドリへ恐怖心を与えることが、現実的な対策となるそうです。
さて、ヒヨドリ狩りをしたのはみかん王国の愛媛ではなく、私の地元である神奈川県の厚木市でした。
エアライフルというポンプした空気圧で弾を発射するタイプの猟銃を使って、みかんの果樹に集まってきたヒヨドリを狙い撃ちにします。
もちろん、猟銃を打つには免許が必要です。
私は無免なので、引率のハンターを見学しているだけではあったのですが、気持ち的には殺意を持って弾を発射していました。エアでね。
野鳥というのは警戒心が強い上、ヒヨドリは群れで行動する習性があります。
従って、狩りのスタイルは射撃ポイントを決めて待ち伏せする形です。
射線を定め、茂みに身を潜めたら、射程圏に群れが入ってくるのをジッと待ちます。
ヒヨドリを撃つ
その日は運がよかったのか、長くても15分も待てば、群れが果樹をついばみに現れました。
一発打てば、発砲音に驚いてヒヨドリは逃げてしまうので、一度の来訪に一発きりのチャンスです。
スコープを覗き弾を撃つと、3~4割は致命傷を与えることができていました。
哀れな可愛いヒヨドリちゃんは、真っ逆さまに木から落ちてきます。
まだ息ある場合は、ナイフで首を刺してトドメをします。そしたら回収して次へ。この日は15匹ほどの成果でした。
一連の作業の際、とても変な気分になったことを覚えています。
よっしゃ獲物を獲ったドォォ!!
ああ、また殺めてしまった、、。
という相反する2つの感情が渦巻きました。
瀕死のヒヨドリにトドメを刺すときも、殺すことが救いなのか加害なのかよくわからなくなり、武士の情けとはなんなのか?と他の事を考えることで気を紛らわせた記憶があります。
まぁ勉強不足だった2015年の話なので、執筆時点なら手際よく捌けるとは思いますが。
そして食す
狩猟を終えたら料理をはじめます。
ヒヨドリの丸焼きです。
1.羽を手でむしる。ヒヨドリの場合、お湯でふやかす必要はない
2.首と足をナイフで落とす。食べられなくはないが食感が悪いので
3.お腹を切って、内臓をかき出す。
4.全体をバーナーで炙って、取りきれなかったな毛を焼き払う
5.お好みの衣をつけたら、180°くらいの油でさっと揚げる
この方法ならば、細かい骨もそのまま食べることができます。
小さな鳥は捌くのが大変なので、まるごと食べる調理法が好まれるのだとか。
お味の方は、、まぁ美味しいとは言い難かったです。食べる部分が少ないし
裏返せば、普段食べてるお肉がいかに高品質かを物語っています。
遺体はポイ捨てOK。それが最高の弔い
ちなみに、切り取った頭や内臓はそのまま野山にポイ捨てOKです。
自然と獣や虫が食べてくれるからです。
原則として狩猟の獲物にゴミという概念はありません。
野山を養う養分である以上、そのままう山に還すのがマナーなのです。
つまりヒヨドリの生首と内臓を、そこらにポイ捨てしたワケです。
しかし、これが自然本来の姿です。仮に違和感を感じるとすれば、私達人間は何かを見失っているに違いありません。
みかんもヒヨドリも山も、全ては ”ひとつなぎ” の現象なのですから。
もちろん私たち人間も。
まとめ
世界の全てはつながっていて、それは残酷でありつつも美しい光景です。
カワイイ小鳥を撃ち殺すことは、みんなが美味しいみかんをたべることに繋がっています。
ヒヨドリの生首を野山にポイ捨てしても、きっとみかんの果樹に養分として吸収され、みかんとなって転生することでしょう。
この記事を読めば、焼き鳥やポンジュースが今まで以上に美味しくなるはず。
要するに、こういうことです。
心が和めば、世界は一つ 世界にはばたけ、愛媛のみかん
「みかんのうた」の歌詞より
愛媛のみかんは宇宙一!
まぁ私の地元、神奈川のみかんを除けばね。
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