政治家「仮定の質問には答えない」とブッダ「タタータ」は似て非なる

時事ネタ
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「仮定の質問にはお答えできません」

と答える政治家に腹がたったことはないだろうか?

 

驚くべきことに、なんと宗教の世界でも同じことが言われている。

「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」

聖書 マタイによる福音書6章より引用

「タタータ!」

(あるがままに、物事が起こるに任せて、余計な心配はやめなさい)

ブッダの言葉

 

言っているどちらも同じである。

未来や過去のことでクヨクヨするな。目の前で起きている現実に集中しなさい。

 

しかし、表面上はよく似ていても、これらは似て非なるものだ。

 

政治家と宗教家では何が異なるのか?

この違いが分かれば、政治家や宗教家の良し悪しを見抜く助けになるはずだ。

ここからは具体的な見抜き方解説していく。

 

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煙に巻くための言葉ではない

 

まず決定的な違いは動機にある。

1.相手を思いやって、苦しまないようにするための言葉

2.自分を思いやって、攻め込まれないようにするための言葉

 

要するに、都合のいいように使ってはいけない、ということだ。

それでは、利己的な前者を政治的タタータ、利他的な後者を宗教的タタータと名付けて話を進める。

 

 

 

ここで一度視点を変える。

実は、質問をする側にも問題があるのだ。

 

政治的タタータが生まれる時には、たいていは質問者側に敵意がある。

同じように、宗教的タタータが生まれる時には、質問者側に過剰な取り越し苦労があるからだ。

 

従って、敵意のない質問には政治的タタータで返してはいけない。

それは単なる逃げであり、質問に答える義務を怠っている。つまりはダメな政治家の証である。

 

裏を返せば、よい宗教家の場合、軽いい気持ちで宗教的タタータを返すことはない筈だ。

質問が過度な取り越し苦労から生まれた質問でさえなければ、誠実に答えてくれるだろう。

その辺をきちんと見抜くのが、プロの腕の見せどころである。

もちろんこれは政治的なタタータにも当てはまる。

 

要するに、都合のいいように使ってはいけない言葉だ、ということだ。

「仮定の質問にはお答えできません」

にせよ

「タタータ!」

にさよ、使い方を見れば、話し手の能力やモラルが伺えるのである。

 

取り越し苦労と危機管理の違い

 

ところで、どんな質問をしても「タタータ」しか言わない宗教家がいたとしたら、誰が話を聞きたいだろうか?

 

そんな宗教家はそっぽを向かれるだけだ。

だが恐ろしいことに、政治家にはこの手の人物がたくさんいる。

 

 

ここでカギになるのは、政治と宗教に求められるものの違いである。

 

1.真実を覆い隠し、相手をバカなままにして支配する政治

2.真実を解き明かし、相手を賢くして自立させる宗教

 

このように政治と宗教は水と油なのだ。だから同じ言葉であっても目的は逆になる。

 

この違いが分かるようになれば、

「仮定の質問にはお答えできません」

の言葉が、どちらの立場から発せられたものなのかも見分けられる。

 

それはすなわち、適切な危機管理ムダな取り越し苦労の違いでもある。

 

ダメ政治家とクソ宗教家の見抜き方

 

将来に適切に備えることと、未来をクヨクヨと思い悩むことは違う。

建設的な議論と、足の引っ張り合いも違う。

 

人事を尽くして天命を待つ」という言葉がまさにこれだ。

前半が(正しい)政治的タタータであり、後半が宗教的タタータである。

 

 

その違いがわかれば、ダメ政治家には投票しないし、クソ宗教家にも騙されてツボを買うことはなくなる。

反対に、優れた政治家や宗教家を見出し、正しく評価できるようにもなるだろう。

 

水と油であるはずの政治と宗教は、実は表裏一体でもあるのだ。

片方の世界をよく理解すれば、もう片方の世界にも応用が効く。

 

まとめ

 

毎日のように報道される

「仮定の質問にはお答えできません」

 

と応える政治家に対して私たちができることは、観察眼を磨くことしかない。それは民主主義の成熟と呼ばれるものでもある。

 

ダメ政治家やクソ宗教家の言葉は、私たちに良い教材を与えてくれているらしい。

そして私たちが進化すれば、政治や宗教も進化せざるをえない。そもそもは、どちらも人を幸せにするための営みなのだから。

 

 

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