タイでニューハーフショーを見たら新しい扉が開きました。
一瞬とはいえ(元)男性にときめくなんて。
もう男とか女とかどうでもいいや。
区別するのめんどくさいし、明確に分けられると思うのが間違ってます。
それに、いずれ区別ができなくなる時代が訪れるでしょう。
【あらまし】
・見た目を可能な限り女性にした男性は、もはや男性ではない。
・性別は割り切れない。その正体は思い込みだから。
・虹はボンヤリしているんだから性も曖昧でいい。
タイのパタヤビーチからソンテウという周回タクシーに乗って、ティファニーズ・ショー(TIFFANY’S SHOW)という会場へ向かいました。
ここは世界的にも有名なニューハーフ達の劇場らしく、かのはるな愛さんが以前優勝したコンテスト、ミスインターナショナルクイーンの開催地として知られています。
ショーのお値段は席のランクに応じて900〜1500バーツくらい。執筆時の日本円にすると3500円〜5500円位です。収容人数が1000人ほどの小さな箱なので、高い席でなくてもちゃんと見えます。
現地のタイ人には高い価格設定であり、世界中から集まる外国人がターゲットです。実際パタヤは観光客、特に白人たちでいつも溢れかえっていて、まるで植民地のようでした。
待合室も華やかな感じです。チケットを切った後、ジュースを飲んで少し待機したら、ショーが始まります。
ショーはもちろん撮影禁止なので、ここからは官能文学をお楽しみください。
ミュージカル仕立てのショーがはじまると、全員ニューハーフと思われる演者さんがバーッと出てきます。
これがなかなかよくできていて、みんな結構キレイです。明らかに男性の面影の残る人もいれば、どうみても女性にしか見えない人もいます。
もちろんショーのクオリティをガチの劇団と比べてだめですよ。
彼らは、、?彼女たちはダンスや芝居のプロではないのですから。
しかし衣装やビジュアル面だけをとってみれば、小林〇子顔負けのキラキラ感です。
演目ごとに一番目立つ主役、つまりセンターの人がいるのですが、やはりクオリティが際立っています。たまに街でみかけるニューハーフとは一味違うオーラを放っています。
特に演目の引き際にスポットライトが主役に絞られる、最大の見せ場があるのですが、去り際のキメ顔としぐさを見せつけられた時、
(゜o゜) あ、カワイイ。と本気で思いました。
その仕草は完全に磨かれた女のそれでした。ニューハーフだって前提が吹っ飛ぶほど、ダイレクトに感情を揺さぶりました。
女として輝きたいという強い熱が溢れています。私は新しい扉を開けてしまったのも。
ショーを眺めていると、今まで持っていた性別に関する知識がいかに的外れだったかを思い知らされます。
性別と見た目はもはや関係ないんですね。参考程度にしかなりゃしない。生物的な性別も然り。性別って割り切れるものじゃなかったんですね。
そのうちに隣に座ってる見知らぬ女性も、実は以前は男だったんじゃないか?とか思えてきました。もう見た目など当てになりません。
なら悟空のようにパンパンして確かめるしかないのか?
いや既にとってるかもしれない。
しかも聞いた話では一、夜を共にしてもなお相手がニューハーフだと気づかない場合もあるとか。それほど性転換の技術は進んでいるそうです。
信じられません。流石にベロベロに酔った時だけでは?
・・・その気になれば確かめられるけど、、また今度にしよう。
遠くない将来、クローン技術で男性同士、女性同士でも子供が作れるようになる見通しです。少なくとも技術的には。
生まれ持った生物学的な性別に縛られる要素は、どんどん減っていきます。性別は選べる!の世界が現実のものになりそうだ!
というのは現実を知らないアホの発想だと友人に言われました。
それでも古い性別の概念が一新されるのは間違いないだろうな。
ああもう面倒くさい。性別とかどうだっていいや。
男はこうで女はこうとかってよく考えたら固定観念だ。好きなようにやればいいんだ。
と妙な悟りを覚えます。性の多様性はレインボー色とはよく言ったものです。境目はあるようでない。
見た目じゃわからない。喰ってもなおわからない。わかったのは、自分が持っていた性別に関する思い込みだけです。
つまり思い込みのない世界には性別がない。男と女をそれ以外を分断するラインがなく、ただ、あるがままの”それ”があるだけです。
ショーが終わった後、ロビーで演者さんたちと写真を取れる時間があります。記念に一枚。(右側は普通の男性です。)
近くで見るとやはり皆ニューハーフでした。不自然な体のライン、大きな手、人工的過ぎるおっぱい。
しかしその笑顔は紛れもなく天然物です。
仕事でよく見るチンケな営業スマイルではなく、努力に裏打ちされた清々しい笑顔でした。
ちなみにツーショット写真を取るには、100バーツのチップをお目当ての彼女に渡す必要があります。
100バーツは旅行者にとってはチップに過ぎませんが、タイの現地人にとってはそれなりの価格です。これが大きな収入源だとしたら、そこは仁義なき戦場です。
いかに客からの指名を集められるかのいわば選抜総選挙。見た目の華やかさが収入に直結する厳しい世界です。
実際に写真攻めに遭ってホクホクの人もいれば、手持ち無沙汰で不満そうな人もいました。
写真を取った後しばらく、ニューハーフ達に囲まれチップをせびられまくりました。なかにはドサクサに紛れ相場を超えた額を要求する人もいるそうな。
私はそんな姿勢が嫌いではありません。
マイノリティたるもの、この厳しい世界ではしたたかでなくてはね。
クリックをせびります。
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