これからは競馬場で馬刺しを売っちゃいなよ。馬だけを愛する前に

動物との付き合い方
この記事は約6分で読めます。

競馬界が抱える引退馬問題への処方箋は、「馬刺しを競馬場で売ること」である。

という主張をします。

 

先日、府中の競馬場に遊びに行きました。

競走馬は独特の気品を放っています。フォルムも美しい。

「人間が何百年もかけて作り上げた芸術品」と誰かが言ってたのも頷けます。

 

レース中は特に輝きます。走るための動物ってかっこいい。

ズドドドドドドドドドド!

 

最後の直線は地鳴りがして迫力があります。

さらに圧巻だったのは、興奮した観客の叫び声です。

 

 

 

 

 

「俺に・俺に・・夢をくれよォォー!」

 

スポンサーリンク

馬肉食は競馬界のタブー

ところで、競馬関係者には馬肉の話はご法度のようですね。

有名ジョッキーに「馬肉を食べることはありますか?」と尋ねると、そんなこと聞くなって態度をされるのだとか。

なんだそりゃ?

 

 

そろそろ真実を公開すべき頃合いです。聞く方がからかい半分な時はそれでいいけど。競走馬のほとんどは引退後屠畜される運命で、馬肉は競馬の副産物なんですから。

肉質が人間向けに適さないことから、馬刺しなどよりペットフードなどに多く流れる、との説もあります。この辺もキチンと情報公開してほしいです。

競馬ファンや馬刺し愛好家は少数派だけど、ペット愛好家の数はその比ではありません。このテーマを身近に感じる人が爆発的に増える筈です。

 

 

とにかく現実問題として、桜肉の消費を前提として競馬は営まれています。食べるために飼育したのではないとしても、大人の事情があるとしても。

豚肉の話がタブーな養豚家などいませんし、闘鶏にいたってはその場で食べちゃいます。だから隠すのは不自然です。不自然だからこそ、みんな面白半分に質問するのではないでしょうか。

 

常識を破るジョッキーが登場

そんな状況の中、馬肉が好きと公言した先進的なジョッキーがいます。

2017/2/1 ギャンブルジャーナル 競馬人に「馬肉、食べたことありますか?」はタブー!? その反応に様々な伝説が飛び交う”究極の質問”に各騎手の「回答」は?

 

他のジョッキー達が馬肉食を完全否定したり言葉を濁す中、大野騎手だけは

 

 

「僕は好きなんですけど……あまり言えないですけどね」

とコメントし会場は大爆笑。

 

 

絶対こっちのほうがいいですよ。

「隠すよりも公開したほうが有利な時代」はすぐそこまで来ています。

 

 

 

まずは競馬場でも、普通に桜肉や馬肉料理を販売すればよろしい。

併設の飲食コーナーではバリエーション豊かな肉料理を揃えてるのだから。

もしこの提案がブラックジョークに感じるなら、当たり前に食べられてる他の動物を貶めることになります。そっちのが段違いにブラックです。

 

社会を変えるには、まずその問題を認識してもらう必要があります。馬肉の消費がもっと一般的になれば、おのずとその意識も高まります。馬を愛する競馬ファンに、馬肉を消費する場を増やすことは、端的な解決策になる筈です。

逆に言えば、そいつを隠してしまえば問題として認識すらされません。競馬関係団体が引退したサラブレッドの行方について、統計を公表しないのは、それが目的なんでしょうね。

 

競馬愛は自己愛か利他愛か?

それにしても動物と人間の付き合いってやつは、実に複雑怪奇です。

競馬ファンは大金をかけて熱狂する程に競馬が好きな一方で、その馬たちの生涯については関心が薄く、むしろ深く知りたくないと思っています。それでいて、馬肉はモラル上食べられないとか言ってる。堂々と食べたほうが立派なのに。

大事なのはレースが娯楽として盛り上がることであって、他は二の次だから。競馬ファンも競馬関係者も、一般人の態度と変わらないんですね。

 

この手の葛藤の解決に役立つのは、現実を公開し直視することです。つまり馬の屠畜の実態を、品川の食肉加工センターみたいに堂々と公表すればいい。何も後ろめたいことではないのだから。

 

念のため断っておきますが、別に私は残酷な光景を世界に公開したがっている変態ではありません。私はただ、

思い込みに翻弄されるバカバカしさ」に、スポットライトを当てたいだけです。

 

 

動物を不用意に苦しめるのには反対ですし、実際に私はほぼ菜食主義者です。だからこそ、うやむやに肉を食べ続ける人が不思議です。そっちのがド変態じゃないですか。

馬の食用消費を真正面から認めるのは辛いことかもしれません。しかし、それが次のステップであることは言わずもがなです。

 

それに、いずれ海外の動物愛護団体だの政治家だのが騒ぎ始めて、

「おうべいのかんがえたるーるにしたがえ!」

と圧力をかけてくるのは明白です。ならば先手をとって、どこよりも洗練された文化を作ってしまうのがスマートです。

 

それには馬の出生数制限、引退した馬の再活用の場を作る、などの解決策がありますが、どんな道を選ぶにしても、現在進行形の”食用”をきちんと見つめることは必須です。それを避けたまま下手に解決でもすれば、ますますヤバい社会になるからです。

視野を広げると前進できるかも

そもそも、動物を殺すことは決して悪いことではありません。

カワイイ馬や犬猫だけを特別扱いする場合だと、かならず限界に直面します。

 

私たち生物はすべて、境目なく繋がったひとつなぎの存在です。肉体を構成する原子がという意味ではなく、精神も含めてなにもかもがです。

何一つ独立した存在はありません。まずはそれを思い出して欲しいです。

 

それは馬を救うだけに留まらず、あらゆる悩みを解決する糸口になりえます。

実はこれ仏教の核となるメッセージで、1000年も2000年も前から言われ続けている話なんですけどね。一応の仏教国である日本だからこそ、その遺産を現実的な問題に応用すべきだと思うのですが・・。

 

 

JRAの2018年版ポスターでは、旬のタレントたちがこう言っています。

「ますます走食系になりまーす!!」松坂桃李

「ウマいグルメ、いっぱい食べちゃお!」土屋太鳳

 

もし私が起用されたらこう言いたい。

「次は行くときは、ウマい馬刺しをいっぱい食べて、ますます僧食系になっちゃお!」

 

 

 

本命:ガン無視

対抗:仕方なくクリック

大穴:一日一回クリックを日課に

 

スポンサーリンク  

コメント

タイトルとURLをコピーしました