2017年より、日本の競馬会では”より痛くないムチ”を使うことにしています。
2016/12/13livedoor NEWS 競馬が「馬に優しいルール」に変更へ!1月から“パッド付ムチ”が義務化
・・・?
馬に優しいムチ?
これはあれですか?
火傷しない程度にしか熱くないSM用のロウソク的な?
噴飯ものの見当違いというか、裏側の意図を感じてしまいます。もっと目を向けるべきものがあるような。
なぜムチにだけ神経質なの?
ちなみに、競馬先進国であるフランスでも、同じ時期にムチを打っていい回数制限が改められました。従来は一回のレースにつき最大8回までと定められていたルールが、
な、なんと・・・
最大6回までに変更!
トレビアン。
フランス人らしいシニカルなルール改定です。馬に優しい(笑)
きっと動物愛護団体による圧力への対処だと思うのですが、実にらしくありません。彼らがこの表面的な改革をどう評価しているのか気になります。
そもそも、競馬のムチは馬にとってはさして痛くないだろうと言う関係者も多く、騎手も状況や馬の性格にそって打ち方を変えているそうな。
見た目はビシバシやってて痛そうだけど、基本的にはレースのための合図であって、悪意で叩いてるんじゃないんだから。私は素人だからよく知りませんが、ハッキリ言って些細な問題では?
そんなのより、もっと大きな課題があります。競走馬の引退後の扱いについての話がタブーであるという。
ムチからは保護、でも殺処分は闇の中
日本における競馬は巨大な公営ギャンブルであり、2017年度の売り上げはおよそ2兆7000億円、そして約3000億円を国庫に収めています。3000億の納税といえば、日本最大クラスの大企業と肩を並べる額です。
また、競馬は国の文化に深く根ざしてきた歴史があり、天皇賞なんて名前のレースもあるくらいです。
それほど社会や経済に与える影響力が強い産業だというのに、馬肉の扱いについては沈黙を続けています。非公開ってなんだよ。
まぁイメージダウンの為に隠してきたのは周知の事実だし、競馬ファンもそれを知ったうえで受け入れてきた背景があります。なのに最近は鞭の材質やたたく回数に凝っている。潮目は変わりました。
一方で馬刺しは食文化としてある程度定着しており、ヘルシーな食材としても売り出されています。
・・・ここまではみんな知っています。でも、その間がスッポリ抜けている。
その辺を埋めていく作業が求められる時代です。社会にもそれを受け入れる準備が徐々に進んでいます。競馬産業を愛する関係者にしてみれば、真実が認知されると競馬が悪者にされるのでは?と恐れているのでしょう。
あるいは、消費者サイドからの「汚いものを見せるな!」に縛られているのか。
戦後に普及した肉食文化と屠畜場の関係が、そうであったように。
競馬と食文化の目指すべき姿
これからは、全てを受け入れた上で、競馬を楽しみ馬肉を食べればいいじゃん。
まずは、殺して食べることへ忌避感を解消しないと。
馬だけ助ければ解決ではないからね?あらゆる家畜の利用を全廃したとしても、まだ解決しないからね?たとえ全員がベジタリアンになったとしても、征服できる課題ではない。
生きるためには、何かを殺さざる負えない。野生動物だろうが植物だろうが虫だろうが。
生物は死と生が循環することで成り立っているのだから、その成り立ちを思い出すことが不可欠です。
何も難しくありません。
ただ、もとの状態に戻るだけです。
一回ずつたたいて
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