近所をドライブしていたら、モデルルームの前に人だかりを見つけました。半分は子どもたちです。ガキンチョ共が住宅に喰いつく筈もなく、よく見たら移動動物園が催されていました。
なるほど。まず子どもをおびき寄せてから、本命の若い夫婦と接触する作戦か。
いい年した大人がそんな罠にかかるとでも?
うおー!カワイー!
人懐っこい子牛ちゃん!山羊ちゃん!
近くで見ると意外と強面。
キューキュー鳴く子豚ちゃん!
働き者のポニー!ちょっと疲れ気味?
この時ばかりは犬には誰も寄り付きません。珍しくないから。ジェラシーでふて寝だワン。
同じ種の動物でも性格はバラバラです。フレンドリーなのもいれば、ストレスだか退屈だかで目が死んでるのもいます。
愛嬌のないアヒルは不人気です。保険会社のCMに騙されました。このアヒルがスネて見えるのは私だけ?
顔のキツイ七面鳥。子どもが寄り付きません。
まぁ気にするなよ。クリスマスや感謝祭の時は世界中で愛されるさ。
カモちゃん!ウサギちゃん!モルモットちゃん!群れて固まる習性がカワイイ。
マウスちゃんもいるよー。
キャワイイねー♡
フランクフルトも売ってるよー♡
焼き鳥にとん汁!
どれにしようかなー。美味しそー♡
・・・?
Σ(゚Д゚)!
おお。・・・なんていう悪意だ。私たちを骨抜きにした可愛い生き物たちは、
普段食べたり動物実験に利用している種ばかりです。
この光景は天国か、それとも地獄か?
ははーん。動物園側の狙いの一つはそこか。間違いない。明言せずとも伝わるように出来ている、静かなる反骨精神すら感じる。
ふとあたりを見渡すと、かわいー!かわいー!とはしゃぐ子どもたち・・・と大人ども。大人もまったく同じ反応です。
子どもはいいんです。こうやって動物と触れ合って親しむ経験をしないと。いっぱい可愛がってな。でも大人は、、。
子どもたちの中には、やがて菜食主義者になる子もでてくることでしょう。そうでなくても、いずれは愛でてきた動物達を食べていた真実に直面します。
(・o・) 「ねえパパ、どうしてカワイイ牛さんを食べるの?」
(・o・) 「ねえママ、今日から私ベジタリアンになりたいの。」
こんな日が訪れます。しっかり答えられる準備はできていますか?
と言ってもほとんどの子は直にフレッシュさを失い、我々大人と同化していきます。そして歴史は繰り返す。
10年後には状況が変わっていることを願うばかりです。
それにしても、動物園の関係者はなんと器が大きいことか。
こんなにも優しく、気長に地味に、ひっそりと雄弁に、私たちをサポートしてくれていたなんて。そして動物たちはどんなに大切なことを教えてくれていることか。
え?モデルルームはどうだったって?
知るか。
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