筆者は過去に、3~14日程のファスティング経験が40回ほどあります。
その結論として、酵素ドリンクは不要です。
なぜなら、酵素なしのファスティングであっても、問題なく効果を得られるからです。
だから酵素ドリンクを使ったこともありません。
営業文句がよくわからないし、値段が異様に高いし、必要性を感じません。
感じるの怪しさだけ。
食品から採った酵素は、消化の過程で分解されてしまう、という科学的な大前提もあります。
どうしても何か買いたいなら、酵素ドリンクよりも断食セットのほうがはるかに役に立ちます。
毎回自炊だと大変だし、たまには変化が欲しくなりますからね。
格安で済ませたい方はこういうのとか。
お近くのスーパーでバラ買いすれば、100円くらいからお試しできます。
自分でお粥をつくればもっと安くて済みます。
この辺は時間や手間との兼ね合いだからよいとして、、、
とにかく数万円もする酵素ドリンクを買う前に、本当にそれは必要なのか?よく考えてみて下さい。
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ファスティングが生まれた背景
まずは起源を振り返ってみましょう。
ファスティングとは、宗教的な断食をルーツにした文化です。
ダイエットや健康維持を目的として始まったワケではありません。
そこを理解すると、いかに現代のファスティング文化がイビツなものかが、よくわかると思います。
キリスト教
キリスト教の聖書には「イエスが荒野で40日断食しながら、悪魔からの誘惑と闘った。」との記載があります。
イエスの目的は当然ダイエットではなく、精神的な、霊的な修行でした。
つまり命を懸けたガチンコ勝負です。
「人はパンのみで生きるものではない」
という有名なセリフは、この時に発せられたものとされています。
全身全霊で成し遂げた断食が、2000年後には偽ダイエット商法になっているなんて、、イエスが知ったらこう嘆くでしょう。
ジーザス!
仏教
仏教の修行僧たちもファスティング(断食)を取り入れていました。
古代インドでは伝統的な修行方法として、既に断食が根付いていたようです。
とはいえ、まともな栄養学も医療もない時代、断食はとても危険な行為でした。
それでも「過去に出来た人がいたから大丈夫!」の精神で、長年にわたって修行者たちに受け継がれてきました。
その断食スタイルは、完全な飲まず食わずだったり、一応栄養はとるけど栄養学を無視したメニューであるなどで、、身体を壊す人も続出していたようです。
なお日本仏教界の一部は、今でも伝統を守っていて、修行中のお坊さん達は、ちょいちょい体調を崩すのだとか。
果たしてそれは修行なのでしょうか?
ちなみにブッダが悟りを得たタイミングは、無理な断食を辞めて高カロリーなミルクシェーキを飲んだ直後(の瞑想)とされています。
興味深い対比です。
イスラム教
厳しい断食をゆるく一般化したのが、イスラム教のラマダンです。
1年のうち1ヶ月間だけ、明るいうちの飲食を禁止する規律です(日没から日の出まではOK)。
子供や老人、病人や妊婦は対象外になっているなど、柔軟性があって安全です。
いわばイスラム教圏では、プチ断食を国家レベルで行ってきたのです。
もし日本でも似たようなことを実現できれば、メタボ対策の医療費が随分と減ることでしょう。
現在のファスティングについて
今日のファスティングは、それらの流れを汲みつつ現代の科学知識を取り入れたものです。
リスクを最小限に抑えつつ、断食のメリットを享受するための方法論というわけですね。
主なメリットは
- 痩せる
- 内臓疲労の除去
- デトックスによる美容効果
- 思考の冴え
- 時間が空くこと
- 宿便の排出
- 食べなくては体がもたない!という思い込みからの脱却
- 感情の安定
などなど盛りだくさん。
簡単に言えば
「酵素パワーで内側からキレイに!」
(私はCan〇anでそう学びました。)
例示した効能は事実です。
科学的な裏付けがとれた要素も多いです。
但し注意点もあります。ある程度の知識がないと、逆に健康を害する危険性が潜んでんでいます。
しかしそこさえ気をつければ、万病に効く魔法の薬に近い。
体調を根本から整えるワケですからね。
断食ってすごい。
まさか一定期間食べないだけで、こんなにメリットがあったなんて。
この飽食の時代にこそ、再評価されてしかるべきです。
酵素ドリンクは不要、代用も簡単
だからこそ、酵素ドリンクのマーケティング方法には疑問を感じます。
だって別に要らないよね?少なくとも必須ではないよね?
それをさも当たり前のように、抱き合わせ販売しているのは、消費者の無知に付け込んでいるとしか思えない。
酵素ドリンクは、前述したリスクを最小限に抑えるために有効らしいのですが、コップ一杯の酵素ドリンクを食事代わりにするのなら、生野菜を食べれば済みます。
酵素ドリンクを買う5%以下の費用で済みます。
私の場合はトマト、キウイ、リンゴ、ほうれん草、すり胡麻などを、体調に沿ってごく少量食べる場合があります。食事を完全に絶つやり方よりハードルが下がります。
少々のビタミンを補給しつつ、活きた酵素(笑)なるものも摂取できますからね。
フードプロセッサーにかけて、みんな大好きスムージーにしてもOKです(よく噛むのでも問題ありません)。
塩分とミネラルの補給は、具なしの味噌汁を採用しています。
断食中の味噌汁は最高にうまいですよ。日本人にはこれがおススメです。
ダシは植物性(昆布か椎茸)にして、味噌は薄めにすると望ましいです。
あと水分はミネラルウォーターを1日最低2ℓ。
ぶっちゃけ沸かした水道水でも平気です。
私はこのスタイルにて、効果を充分に実感できています。
過度の苦しみを味わうこともなく、体調不良になることもなく、健康診断や血液検査に引っかかることもありません。
フルマラソンや筋トレをこなせる体力を維持しながら、10年以上も穏やかに過ごしています。
ファスティングにおいて、水分やミネラルの補給を怠るのは極めて危険ですが、その他の要素はオプション程度の認識でよいです。
それでも不安な方は、ファスティングに挑戦する前に、徐々に食事量を減らすテスト期間を設けましょう。
1日2食とか1食とかを、数日間試してみるなどです。結局は習うより慣れろです。
実際に体験してみれば、想像したほど辛くないと気づくでしょう。
酵素ドリンクの本質は演出の小道具
原則的にファスティングの目的は、内蔵へ休暇を与えて、身体が本来もっている能力を引き出すだけです。酵素をよそから摂取する必要性はありません。
繰り返しますが、食品から接種した酵素は、消化の過程で分解されてしまいます。
ファスティングの効果は個人差が大きいため、現代科学をもってしても、データを用いた断言が難しい領域のようです。
がしかし、酵素ドリンクの必要性が全く見当たりません。
無くても十分過ぎるほど実行できる上、効果のうたい文句も怪し過ぎます。
ダイエットやった感を演出してるだけにしか見えません。
ダイエットは誠実さが命です。
しっかり食事制限と運動をこなす。それだけが王道です。
自分の意思で進められないならサービス利用も検討しましょう。
ダラダラと自己流で続けるよりは、プロの手を借りて短期間に集中するのもアリです。
酵素ドリンクは裏切りますが、運動と食事制限は決して裏切りません。
対照的に安易なダイエット商材は大抵クソです。飲めば痩せる的なやつは。
ファスティングはその中間に位置しています。
「能動的に何もしない」という特殊性や、全く食べない非日常性を持つが故に、トライするのをためらう方も多いようですね。
だからこそ財布のヒモも緩むというもので、そこを業者に狙われている印象です。
どうしても信じられない!試したい!
という方は、まずはお安めの酵素で実験してみることをオススメします。
コレくらいの価格ならば、気軽に検証できるでしょう。
いきなり1万円とか数万円とかの酵素を買うのは、、、
いい養分にされるだけかと。
まとめ
別に酵素ドリンクを飲んでも害はないだろうけど、それは本当に必要なのか?有効なのか?
ぶっちゃけ不要です!
必要なのは酵素ではなく、水分とミネラルの計画的な補給です。
摂取すべきなのは酵素ではない。科学知識です。
ファスティングには高価な酵素ドリンクが必須だ!
みたいな風潮には、裏の意図を感じ取るべきではないでしょうか。
→ ファスティングで急激に痩せようとしてはダメ。エグイ背景がある
ファスティングは身体だけでなく、心もキレイにしてくれます。
断食というルーツを持つことを考えれば当然です。
だからこそ、痩せてキレイになった上で、おかしな宣伝文句に惑わされない内面を併せ持てば、更に魅力的な人間になれるのではないでしょうか。
多くの人が、もっとファスティングの恩恵を得られますように。
クリックは必要です
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コメント
マルチビタミンミネラルの錠剤を溶かした水でもいいのでは???
わざわざ溶かさなくても、普通に服用すればよいのではないでしょうか?