知るほどに食べたくなるカメムシ、逆に食べたくなくなる高級肉。

皆さんはカメムシを見て「食べてみたい」と思ったことはありますか?

私はありません!!!

朝日新聞デジタル カメムシ食べたら未知の世界 記者が和歌山で実食(2017年9月29日)」

カメムシは案外イケるようです。青りんご風味なんて個人的にはワクワク。

【あらまし】

・カメムシは食べられる。しかもいい香りがするらしい。
・ゲテモノは知るほどに抵抗がなくなるのに、牛や豚の肉は知るほどに食べたくなくなる?
・モヤモヤを解消するには実際に体験するといい。

私の職場付近にはカメムシが多く、シーズンになるとあちこちが臭くなります。

ある日、お弁当男子である私が昼食を食べてたら、「君まさかカメムシ食べてないよね?」と言われました。

ちげーし。パクチーだし。

次はマジで弁当にしてやろうかな。カメムシ風味のパクチーか、パクチー風味のカメムシか。

話を戻しましょう。

この記事にはカメムシは食べ物ではない(日本人の感覚では)との前提があります。でも、東南アジアの国々では普通に食べているし、最近は虫食文化がメディアで紹介される頻度も上がった気がします。

このまま行くと「ゲテモノ食」というカテゴリーはいずれ消滅するのでは?何を食べても普通の扱いになっちゃうのでは?なんて思うくらいです。

皮肉な傾向として、いわゆる”ゲテモノ食”は体験や知識を得るほどに食べる抵抗がなくなります。

「おお!案外食べれるじゃん!」てな具合に。

対照的に”グルメなお肉”は、それを知るほどに食べる抵抗が高まる傾向があります。

屠畜の現場を見たりすると…「なんてグロいんだ!知りたくなかった。」てな具合に。しばらくお肉を遠ざけたりします。あんなに美味しく食べていたのに。

きっとイメージの落差のせいでしょうね。「満足度 =  -(期待値 – 現実)」ですから。結局は何もかも、見た目やイメージの問題です。生き物の命でさえも。

思えば、何を食べるにしても最初はおっかなびっくりでした。イメージの良い北京ダックやフカヒレの時も、そうでないコオロギやくさやの時も。おとといベビーキウイをはじめて食べた時も、すごくドキドキしました。味の見当はつくし見た目も可愛らしいから、警戒する要素などないのに。

人ははじめての事柄に警戒心と好奇心を持つものです。最初だけは。

さて、虫食はエネルギーの変換効率が良く、人口爆発の対策として世界中に広がると予想する人もいるそうです。ともあれ、この先人間の食生活がどう変わっていったとしても、結局食べるのは肉です。かつて生命だった何かです。

その肉について深く知ることは、とても楽しい食育だと私は思います。知らず知らず持っていた思い込みを打破すると、世界が広がるからです。

別に虫食を勧めているわけではありません。カメムシに限らず、食べ物をよく理解するために、生きてる状態から料理して食べるまでの過程を経験すると、学ぶことが多いと言いたいのです。食べるだけ、もしくは見てるだけではダメです。

皆さんは牧場でまだ生きている牛を見て、食べたい!と思ったことはありますか?

私はありませんでした。数年前までは。毎日のように牛肉を食べていたのに。

樹木に実っているブドウを見て、
駅前を歩いているハトを見て、
海を優雅に泳いでいるクジラを見て、

どこまでを食べたいと思うのか、そしてどこまでが許されるのか?

長年揉めている捕鯨問題では正にそれがテーマです。海洋資源保全の観点ではなく、とにかくクジラを殺すのはよくないとの理由で揉めています。

何が良くて何がダメなのか?その境界線は?それを話し合う前に、もう少し食育を社会に広げると話がスムーズになりそうです。私も今度カメムシ採りに参加しようかな。

もし社会の全員がそれを経験したとしたら、おそらくカメムシはゲテモノではなく普通の食材となります。それを繰り返せば、ゲテモノ食いの概念は消えるのか?それでもクジラはダメなのか?

とりあえず、カメムシからはじめるのも一興です。

押したくさせる方法募集。

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写真提供:フリー写真素材ぱくたそ 様

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