「葬式のお経は退屈だ。長いし意味不明だし。」
という声をよく聴きますが、この問題の解決策を思い付きました。
お経と併せて「しょうた!」の映像を流せばいい。逆手にとってネタにすればいい。
しょうたは忖度などしない
「しょうた!」という時代を先取りしたコントをご存知でしょうか?
煮詰まった葬儀文化の打開策が見事に示唆されています。
「しょうた」
やんちゃでいたずら好きの男の子。自分で死んでしまったことを知ってか知らずか、「ひまやねん」と棺桶の中や火葬場で突然頭を出す。笑顔で板尾に「遊ぼ」と話しかける。 pic.twitter.com/HUrEgLSNRS— ダウンタウンのごっつええ感じ (@g1991_97) 2017年7月5日
お経が退屈なのは遺族だけではありません。故人とて同じです。
それにしょうたのケースでは、お経を唱える必要はなかったようです。彼の死因は不明ですが、リラックスした様子ですので、問題なく成仏すると思われます。(気が済むまでイタズラした後に)
お経の内容は「物事の本質を見抜いて、余計な執着に捉われなければ、万事OKだよ!」
みたいな感じなので、しょうたはそれを実践しています。
葬儀では大人しくしてろ、みたいな空気も読みません。
そもそも彼はゲストなのだし。
また個人的な話で恐縮ですが・・私はお経の意味を勉強すればするほど、「なんでそれを死んでから言うねん」と感じるようになりました。しょうたがイタズラをしたくなるのも当然です。
実は全員しょうたが視えている説
しょうたのイタズラが僧侶に集中しているのは、お経が退屈さの原因であると同時に、ツッコミ待ちのフリに見えたからかもしれません。
このコントでは、彼が視えているのは板尾さんだけ、と見なされがちですが、、、。
しかし、実は僧侶にもしょうたが視えており、お経が確信犯的なボケだったとすれば、それは高度な供養技術と言えます。
泣いている遺族にしたって、実は視えてない芝居をしているかもしれない。どちらも放送作家の指示に従っているだけかも。
・・こうなると、遺族や僧侶が一丸になって、しょうたへの最高のフリ(真の供養である愛情)を提供しているように見えてきます。
目的が弔いである以上、彼らの行為は適切です。
①しょうたは板尾さんにしか視えていない。(芝居上の設定)
②実は全員が視えていない芝居をしている。(コントだからね)
どちらのケースであっても、最適な葬儀が果たされたことになります。
このコントの真価はここにあります。意図がどうあれ故人の供養になっていれば結果オーライ。だから現実の葬儀の際、お経と一緒に流しても不謹慎にはなりません。
現実の葬式への応用方法
もうおわかりですね?お経と併せて「しょうた!」の映像を流せば、
「わけのわからない葬儀の在り方や親族の振る舞いは、ひょっとしたらネタなのでは?フリなのでは?」
と参加者や故人に思わせて、退屈を軽減できるからです。正当な葬儀文化(?)を踏襲しつつも、適切に故人を送り出すことが可能です。この方法なら、イチから葬儀文化を改革する手間もかかりません。
ところで、遺族の大半はお経の内容すら知らないのに、お経を有難いものと思っています。なぜでしょうか?
それは単に「葬式とはそういうものだから」で思考が止まってるからでは?
無理もありません。お経なんて葬式でしか聞かないし。それに親族が亡くなったばかりな上、葬式の準備で大変だったのだから、考える余裕がなくて当然です。
しかし、そのスキに付け込んで内容の伝わらないお経や、根拠不明の戒名というの謎サービスが高額で販売されています。僧侶サイドは歴史的経緯から他に収入源が乏しいので、なるべく高額の布施が欲しい。
遺族サイドにしたって「値段が高いんだから質も伴ってるだろう」とか、「ゴージャスにやれば見栄がいいから、故人や家のためになるだろう」とか思って喜んで(あるいは渋々)お金を払います。
そこで需要と供給がかみ合った結果、現在の葬式仏教が誕生した、という説が濃厚です。
しょうたの笑いどころ=葬儀の課題
そんな経緯で行われている日本の葬儀は、もはやコントとしか思えません。まさに「しょうた!」そのもの。
実際このコントの笑い所は、しょうたの自由な振る舞いではなく、彼のイタズラを必死に誤魔化す板尾さんでもなく「不謹慎だとぶちギレる、遺族や僧侶の根拠のない真剣さ」だったりします。
①遺族サイドは葬式の本質を見抜けず、どうでもいい見栄を張ったり、雰囲気に流されるのをやめられない。
②僧侶サイドは他に収益を確保できないため、形骸化した葬儀に頼らざる負えない。
二つの課題は根深いです。解決には時間を要します。
であれば、逆手にとってネタにしてしまえ!
・・もしくは、ちゃんとお経の意味を社会に周知して、葬儀の在り方も考え直して、葬儀文化をアップグレードする他ありません。
それが一向に進まないのなら、笑いに昇華したほうがマシです。
ええ感じ
PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像
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