サッカーのシュミレーションはクソ!と批判できなくなる話

サッカーの話
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サッカーにおけるシュミレーションとは、わざと転んで相手の反則に見せかける行為のことです。

別名ダイブとも呼ばれ、シュミレーションの常習犯は名ダイバーと批判されます。

 

非紳士的行為として非難の的にされ続けていますが、「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。

実は私たちも似たようなことを、日常的に繰り返しているのです。

具体的を挙げて説明します。

 

「シュミレーションなんてクソだ!」

「サッカー関係者は恥ずかしくないのか?」

と一概に批判できなくなるかもしれませんよ。

 

シュミレーションは勝負を大きく左右する

 

2018年ロシアW杯にて、日本VSコロンビア戦を観戦中に、隣にいた友人はこう言いました。

「ほら出た!あのみっともない芝居」

「だからサッカーは好きになれないんだよ」

 

彼の発言はコロンビアに一点返されるFKを与えたシーンを指しています。

 

長谷部が浮き球の処理でファールをとられましたが、どう見ても彼に落ち度はありません。

皆そう思ったのではないでしょうか。本人も審判に抗議していました。

【動画】コロンビア戦で長谷部誠のファウルは誤審?VAR判定は対象外!ファルカオが獲得したFKから日本代表が失点!

 

しかし判定は覆らず、嫌な位置からのFKに。

で、案の定一点とられました。

 

 

このように「みっともない芝居」で勝敗が左右されるのがサッカーなのです。

そんな非紳士的行為が横行するせいで、サッカーを好きになれない人が大勢います。日本人選手はあまりやらないんですけどね…。

 

したたかさも勝負の醍醐味とはいえ、さすがに行き過ぎだとサッカー界でも問題視されています。

さらには、私たちファンにとっても残念な光景です。

選手と違って全体を俯瞰した視点から見ているし、VTRでも再確認できるせいでバレバレだからです。

 

このような背景から、よくサッカーはこう批判されます。

「そんなんで勝敗が決まるスポーツなんてクソだ!」

 

しかし私たちには、この現象から学ぶものがあります。

 

シュミレーションを憎みきれない理由

要するにシュミレーションのせいでサッカーが嫌いな人は、曲がったことが嫌いなんですよね?

「スポーツは騙しあうものじゃない!フェアに競い合わなければダメだ!」って。

 

ちなみに前述したコロンビア戦の視聴率は50%を超えました。

国民の1/2が関心を持っていたわけです。サッカーに興味がない人をも巻き込んで。

 

 

さて、話は変わりますが…

もし肉食文化がスポーツでW杯があったとしたら、視聴率は95%を超えるでしょう。

日本の菜食主義者人口は多く見積もって5%ですから。

 

サッカーのシュミレーションを嫌う心根の真っすぐな人たちも、こと肉を食べることやペットや家畜との関係性の矛盾については・・・驚くほど無関心です。

私はそれが腑に落ちません。

「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものです。

 

 

サッカーは文化活動に過ぎず、肉食は文字通り命のやり取りです。

毎日たくさんの動植物が死に、それを食べて私たちは生きています。

家族が死ねば大騒ぎし、ペットが虐待されれば激怒するくせに、このテーマは華麗にスルー。

 

本当は曲がったことが嫌いなんじゃなくて、何か別の理由でサッカーが嫌いだから、文句を言う口実を作りたいだけじゃないの?

なーんてのは考え過ぎだとしても、なぜ菜食主義はこうも関心を持たれないのでしょうか?

 

 

それは真実が人を幸せにするとは限らないから。

人が欲するのは真実ではなく、都合のいい真実だけだから。

 

人生はシュミレーションで満ちている

物事(生命)に実直に向き合うよりも、ズルしてオイシイところ(お肉♡)だけ取ったほうが人生は楽しいです。

少なくとも表面的には。短期的には。

サッカー選手がわざと転んで試合を有利に運ぼうとするように、私たちは厄介なテーマをわざと見て見ぬふりして、毎日を楽しく過ごしています。

 

 

「そんなんで幸不幸が決まる人生なんてクソだ!」

と思う人は稀です。

 

だから私たちは皆、シュミレーションの達人です。

人生にカードをよこす審判はいないし、VTR判定もありませんので。

 

 

しかし、シュミレーションにも美点があります。

素晴らしいメリットが。

それは・・・

 

 

 

 

 

 

笑える。

 

 

日本のサッカーと食文化を発展させるために

話をコロンビア戦に戻すと、ハッキリ言ってあれは勝ってナンボでした。

いくら格上とはいえ、開始直後に相手が一人退場、しかもPKを獲得だなんて超棚ボタです。

 

さらに、どういうわけか相手は動きが鈍かった。

流れを変えようと交代で入れた選手も、確実に精細を欠いていました。

コロンビア側に何があったのか知りませんが、日本が競り勝てたのは相手の自滅による部分が大きいです。

 

裏を返せば、万が一あそこから逆転負けしていたら…もはやチームは崩壊していたかもしれません。

そんな状況だったから、同点に追いつかれた時はヒヤヒヤでした。

なのにメディアは大金星だ!と囃し立て、それに乗じた烏合の衆が渋谷で騒いでいます。

 

これが幸せなサッカーファンなのでしょうか?

サッカーダイジェスト2018/6/20 【セルジオ越後】番狂わせでもなんでもない。この日のコロンビアなら勝って当然だ

 

騒ぐだけのにわかファンを量産して儲ける戦略も結構ですけど、サポーターがそんなのばかりじゃ日本サッカー界が発展しません。強くなるには厳しい目も必要です。

例えば、卑怯なシュミレーションには容赦なくブーイングするとか。

 

だから毎日の食事も・・・

 

 

後は他のにわか連中に任せます。

 

そうそう、コロンビア戦の柴崎は素晴らしかった。

彼の視野の広さと精密なパス供給が冴えていました。間違いなくこの試合で株を上げたはずです。

負傷交代したので容態が心配です。どうか次も頼むぜ。

 

 

 

触れば入るスルーパス

 

ZichriniによるPixabayからの画像 

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コメント

  1. シミュレーション より:

    いや意味わかんねぇよw

  2. より:

    じゃあ我々は、道端のアリを踏み潰しただけで、クモに捕食される蝶を見るたびに、家族を一人失ったのと同じレベルで逐一心を傷めなければならないのか。そんなことをしてたら生きていけるわけない。24時間365日お通夜気分だ。

    家族やペットや親しい人が死んで悲しむくらいに留めておかないと、精神的に持たない。矛盾してるんじゃなくて、線引きしてるんだよ。無意識に。自分を守るために。

    それとサッカーのシミュレーションを同列に語る意味が全く理解できない。シミュレーションはやってること詐欺業者と同じでしょ。バレなきゃ問題ない、自分が得すれば他はどうでもいい、やられる方が悪い、って思考回路。そりゃ嫌われて当然でしょう。

    人様にお見せする記事書いてるんだから、もうちょっとマシな記事書いてくれ。

    • トシキ トシキ より:

      貴重なご意見ありがとうございます。

      >そんなことをしてたら生きていけるわけない。24時間365日お通夜気分だ。

      実は、狩猟民族はそうやって生きています。
      アリやチョウ程度でいちいち悲しんだりはしないでしょうが、自分は加害者でもあるという自覚を忘れることはありません。手を汚して生きているという現実を受けいれています。

      いちいち悲しむかどうかと、事実を正しく認識するかは別の話ではないでしょうか。
      人間も含め、全ての生物は他者を喰うことで生きています。この100年程の近代化で人間だけがそれを忘れ、甘えるようになった、というのが実態かもしれません。

      また、ジャイナ教や初期仏教のように、アリすら殺さないよう注意する文化も存在します。
      まぁ虫まで守るかはともかくとして、牛や猫まで範囲を拡大すれば判断が難しくなるはずです。
      この線引きは非常に厄介なテーマではありますが、どんな立場を取るにせよ「見て見ぬふり」はイエローカードなのかな、、と考えております。

      >バレなきゃ問題ない、自分が得すれば他はどうでもいい、やられる方が悪い、って思考回路。そりゃ嫌われて当然でしょう。

      最近はだいぶマシになったものの、屠畜業者や被差別部落への差別には根強いものがあります。
      これはまさしくご指摘の態度、つまりシュミレーションではないでしょうか。

      その態度が問題視されたからこそ、近年では見直されてきています。
      勝負(生存競争)のしたたかさなのか、やむ終えない合理化なのか、もう少し考えを深めるとサッカーの見え方も変わるような気がしております。

      古い記事で少し恥ずかしい箇所もあるのですが、率直なコメントを頂けて嬉しいです。
      今後も精進に努めますので、どうぞよろしくお願い致します。

  3. たかし より:

    今どきまだシュミレーションなんて書く奴がいるのか・・・趣味なのか?(つまんね)

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