骨髄バンク登録を考える際、普段食べてるドナー達を思い出そう

サッカーの話
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オランダリーグのサッカー選手が骨髄移植手術の為に試合を欠場。

チームもそれを肯定的に認めたそうです。

 

2018/3/20 これもサッカーの力!「骨髄提供」した選手を見て、なんと6,000人がドナー登録

いいニュースです。世の中捨てたもんじゃない。

 

と言いたいところなのに、私は素直に喜びきれませんでした。

一人の骨髄ドナー登録者として、優しさの裏側にある残酷さが気になってしまうから。

 

ところで、骨髄ってなんなのか知らない方は意外と多いのでは?

骨髄とは骨の内部にある赤い組織で、血液を作る機能があります。

 

食材としては、煮込むとラーメンのスープになる美味しいアレです。

実はすごく身近なものなんですね。

 

オランダのニュースでは、一人の人間が骨髄を分け与えたことが称賛受けました。

同時に、たくさんの家畜が骨髄を人間に明け渡しているのは、なんの感謝もされない日常です。彼ら家畜はいわばドナー。

骨髄のみならず、死を持って肉体全てを提供してくれています。志願したわけでもないのに。

 

 

もちろん家畜は動物ですから、擬人化する必要などありません。

それでも、たまには彼らの貢献を思い出して黙祷でも送ろうではありませんか。

人間のドナーを褒め称えるのがいい話なら、食材の家畜を褒めたっていいじゃん。

 

そして代表的な家畜である豚については、今後はもっとすごいものを提供してくれそうです。

2017/3/9 WIRED「ヒトとブタのキメラ」作製に成功、移植用臓器不足は解消するか」

キメラ技術で豚に人間用の内臓や骨髄を作れるようになれば、もはや人間のドナーは必要ありません。冒頭のような美談はそのうち過去のものとなります。

 

ちなみに、例えば豚の心臓だけ抜き取って移植した場合、

他の部分は捨てちゃうのかな?それとも食べるのかな?

 

心臓以外は普通の豚なんだから食べられるはずです。

移植に使うぐらいだから、衛生管理がきっちりされた環境で育てられるんでしょうし。

法律など現実的な問題はさておいて、心情的には食べれないと卑怯ですよね。

 

つーか心臓だって普通に食えそうです。

人間の細胞が混ざっているとしても、豚のハツは一般的な食材だし。

おや?ってことは・・・?

 

 

 

現在の移植手術では、患者からドナーに対して最大限の感謝が送られます。

でもこの先ドナーが人から豚に切り替われば、きっとその感謝は消えます。

 

今の流れでは火を見るより明らかです。

なぜなら、私たちの多くは動物を殺して食べても、薬品の実験に使って苦しめても、何も感じないからです。

 

移植手術など受ける前にも、すでに命の恩豚がたくさんいることを知っているにもかかわらず、何も感じないからです。

まぁ豚は家畜ですから仕方ないとは思います。

しかし、ペット文化が普及して犬猫を溺愛する人が山ほどいることを考えると、人間がたまに口にする動物への愛情や感謝が、幼稚でうすら寒く見えてしまう面は否めません。

 

 

キメラ技術でドナーを作るプロジェクトそのものは素晴らしい技術だと思います。

ただし、そこになんの感謝や畏敬の念を持ちえないまま突っ走るとしたら、人間はみな豚野郎です。

 

冒頭のニュースを素直に喜べなかった理由は、キメラ豚のニュースを思い出し、そんなビジョンが頭をよぎったからです。考えすぎかな?

 

 

キメラ技術は人が見慣れない料理を食べた時に発する「これ何の肉?」という問いを、愚問に変えてしまうポテンシャルがあります。

 

もっといえば「これ何の命? そもそも命って何?」の問いも然り。

生命科学に伴う倫理的な問題がなんたらかんたら、方々で揉めていますね。

 

でも心配いりません。

命とは何か?という究極の問いに対しては、答えがいつも目の前にあります。

目の前よりも前にあるせいで、気づきにくいだけです。

 

具体的な対策にこそなりませんが、これは知っておくべきことです。

でないと、いつまでも同じ場所を回るだけだから。

 

 

 

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