話題のベースフードを購入して食べてみました。
独断と偏見によるレビューをします。
結論としては、まだ発展途上ですがとても良い商品です。
今後の進化や販路拡大が楽しみです。
しかし、栄養学をある程度勉強した人にとっては、大きなメリットはないかもしれません。
「時間の節約にどれだけの価値を見出すか?」の価値観次第です。
こんな方にオススメ
・とにかく食事の手間(栄養の勉強、買い物、調理)を省きつつ、健康を維持したい
・○ロリーメイトやシリアルに抵抗がないが、栄養面に不満がある
こんな方には物足りないかも
・一分一秒を争うほど忙しいワケではない方
・食事のおいしさは譲れない!という方
・栄養学の知識があり、自分で献立を工夫できる方
・ヴィーガンでの栄養補給を考えている方(鶏卵が入っているため)
細かい商品説明は公式HPやほかのレビュー記事に譲り、
本質的なレビューに絞って書いていきます。
目次
ベースフードって何?
カンタンに言うと、
必要な栄養素がカンタンに取れる食品です。
一日に必要な栄養素のほとんどを、1食につき1/3程度まかなえます。
おいしい×栄養満点×カンタン
な食事をラクチンに実現する、いわゆる※完全栄養食品というやつです。
(注釈)※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-
なぜ栄養が豊富なのかと言うと、
多くの食品を調合/配分した粉をベースにして、パンやヌードルを作っているからです。
サプリが織り込まれた食品のようなものです。(ちょっと違うか?)
執筆時点(2021/4/26)でのラインナップはパンとパスタが数種類ずつあります。
サブスクで購入でき、1ヶ月ごとに商品が届くシステムです。
種類と数、配送日は細かくカスタマイズすることができます。
一度条件設定してしまえば、あとは自動的に商品が家に送られてきます。
食事について考える時間や手間を、どこまで削減してくれる設計ですね。
こんな感じで、箱詰めされて届きます。
恐縮ながら、けっこう食べてしまった後の写真です。
最初はもっと入ってます。注文数にもよりますが。
こちらはカレーパン。
やや小さめですが、ルーがズッシリと詰まっています。
中身とパッケージです。
裏面ででは栄養素が確認できます。
このあたりは公式HPが詳しいです。(写真もキレイです。)
良い点
実際に食べてみて実感した良さを紹介します。
とにかく時間が節約できる
ベースフードの強みはこれに尽きます。
忙しく満足な食事を取れないときであっても、
ベースフードさえ食べておけば、最低限の栄養は担保できます。
献立を考えたり、買い物や調理をする必要が一切ありません。
届いて保管してあるものを食べるだけ。
まるで非常食のようですが、それなりの栄養とおいしさが担保されています。
身も蓋もない言い方をすれば、「食に対してものぐさな人」にはピッタリのサービスでしょう。
自由にカスタマイズできるサブスク形態
ベースフードには1ヶ月程度の保存期間があります。
真夏以外は、箱にいれたまま放置でも問題なさそうです。
つまりサブスクで家に配達したものを保管すれば、ほぼオペレーションなしで栄養を確保できます。
その上で数量や種類、日付まで指定できるので、
ある種「食の自動化」を実現したい人には最適な設計です。
まぁ飽きる点は否めませんが、そこは食べ方の工夫で補えるはずです。
結局はパンとパスタですから、味付けを変えれば、毎日食べ続けられることは実証ずみです。
” そこそこ ”おいしい。値段も安い
はっきり言って、味は発展途上です。
特にパスタは、匂いも食感もまだまだといった段階です。
食を楽しみたい人であれば、明らかに敬遠する品質といった所です。
しかし、パンはそこそこ美味しいです。
特にメープル味などは、ハイクオリティで、違和感なく食べられる人が多いと思います。
まぁパスタにしてもパンにしても、美味しさを求めるための食品ではないので、割り切って食べればさほど問題はありません。
値段もお安いです。
他社の競合製品、例えば日清さんのオールインパスタなどより割安(2021/4/26 執筆時点)です。
・ベースフード → 1食400円程度
・オールインパスタ → 1食600円程度
値段と満足度をすり合わせるならば、「※完全栄養食ってどんな感じなの?」というビギナーにはベースフードをオススメします。
※オールインパスタは生産を終了したようです。
理由は知りませんが、まだ大手が参入するほどの市場ではないのかもしれません。
悪い点
続いて改良と必要と感じた点です。
栄養の知識があれば、さほど必要性を感じない
カンタンに言えば、ベースフードの材料になっている食品を食べれば事足ります。
端的に言えば、鶏卵やキヌアをある程度食べれば、おおよその栄養素が確保できてしまいます。
圧倒的に安い値段で。
実際に筆者の場合、普段の食べている食材と大差ないラインナップが、ベースフードの材料となっていました。
そして、調理の買い物の手間がさほどかからない食生活を身に着けている以上、ベースフードをサブスク購入することに抵抗を感じてしまいました。
そこまでの価値があるだろうか?と。
仮にヴィーガン仕様であればとても嬉しいのですが、そうすると市場が限定されます。
大多数の消費者へは響かないでしょう。
筆者は10年ほどゆるヴィーガンをしつつ、様々な食生活を試行錯誤していたので、たまたま口うるさいだけかもしれません。
多く消費者なら不満はを感じないかもしれません。
販路が狭い。コンビニやスーパーで買いたい
サブスクで一括購入するより、ふつうに小売店で買えると嬉しいです。
もっともこれは実現しつつあります。
2021/3/26 ファミマ!! 関東41店舗でBASE BREAD販売スタート
素晴らしいですね。
いつもコンビニのパン類は菓子パンばかりで、筋トレやダイエットをしてる人向けの商品がなかったので、、。
多少高くても、購入層は確保できると思います。
味の改良。特にパスタ。パンは及第点
ベースフードのパスタは苦く、独特の香りがあります。
普通のパスタに慣れた人が、あえて食べたい品質ではありません。
今後の改良が期待されます。
まぁ色んな原料を混ぜてる以上、味と栄養はトレードオフではあるのですが。
パンは現状でも及第点だと思います。
いわゆる菓子パンのような甘さや食感やありませんが、全粒粉のパンと大差ない食感です。
慣れてくると、こっちのほうが美味しくなります。
菓子パンは子供だましの味付けなので。
コンビニで売れたとすれば、そろそろ大手が参入してくる頃合いです。
味の面での競争が進み、さらなる進化が期待できます。
まとめ
ベースフードを始めとした完全栄養食は、まだまだ発展途上ですが良い商品です。
今後の進化や販路拡大が楽しみです。
「食べるのが面倒くさい」
という声は人間にとって普遍的な課題であるため、今後も※完全栄養食の市場は伸びると予測されています。
逆に言えば、競合サービスも増えてきます。
ベンチャーに市場を探らせていた大手企業も、そろそろ本格的な商品リリースを始めるかもしれません。
既に調理済みの食品が届くサービスも普及するでしょう。
更には、AIやロボットが全自動で料理をしてくれるようになれば、ますます「※完全栄養食」というカテゴリーの必要性が薄れます。
これはベースフードに限った話ではありませんが、※完全栄養食の進化が先か、料理ロボットの開発が先か、、?
いずれにしても競合になると思われます。
そこからが正念場かと。
消費者として、未来が楽しみです。
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(注釈)※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-
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