時間に余裕があってお金を稼ぎたい方は、ぜひ治験に参加してみましょう。
筆者は一度だけ参加経験があり、とても安心できるシステムだと確信を得ました。稼げる上に社会の役に立てるので非常にオススメです。
やることはカンタンです。「薬を飲んでから、採血や検尿をしたり体調を報告する」
それだけです。
謝礼金については、入院タイプの治験の場合では3泊4日✕2クールの案件で14万円程、3泊4日✕3クールの案件なら21万円程です。
通院タイプでは、月に1度の通院の度に1万円×5~10回といった形式がメジャーのようです(2022/7月執筆時点)。
治験中は拘束時間こそ長いものの、勉強やデスクワークは自由に(治験の種類にもよりますが)進めることができます。PCや教材さえあれば有意義に過ごせるフリーランスや学生にピッタリです。
そして気になる安全リスクですが、個人的にはぜんぜん許容範囲だと思っています。
ハッキリ言って、治験のデメリットは安全リスクだけです。しかし治験はていねいに整備された科学的な試験ですので、参加者の安全リスクは十分過ぎるほど配慮されています。詳細は後述します。
2021年にコロナワクチンの接種を半ば強制された経験の後では、この程度のリスクは大したものではない、と感じる方が多いのではないでしょうか。少なくとも筆者はそうでした。
ここまでお読み頂き、ご興味をお持ちの方は下へお進みください。
体験談を踏まえ、気になる部分を詳しく解説していきます。
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治験とはそもそも何か?
治験とは「開発中の薬品における効果や安全性を、人間に服用させて最終確認する試験」のことです。
ざっくり言えば、治験は人体実験です。
しかし、医療チームが最大限の注意を払った上で実施する厳正な試験ですので、リスクは限りなく小さい上、もし何かあっても治療や保証をタダで受けられる制度になっています。
デメリットは万が一の薬害リスクくらいのものです。逆にメリットはと言えば・・・
・高額な報酬が手に入る。
・治験中は自由時間も多いので、勉強や仕事に並行して取り組める。
・社会勉強になる上、薬品の開発に貢献できる。
と盛りだくさんです。
コロナ禍で増加したフリーランス、もしくはリモート授業で済むために通学する必要のない大学生などにピッタリではないでしょうか。
実際に筆者が体験した際は、参加者の半数くらいはフリーランスと学生で占められていました。
バイト代はいくらもらえるのか?
記事冒頭の繰り返しとなりますが…
入院タイプの治験では、
・3泊4日✕2クールの案件なら14万円ほど
・3泊4日✕3クールの案件なら21万円ほどの謝礼金をもらえます。
通院タイプでは、月に1~2度の通院の度に1万円×5~10回といった形式がメジャーのようです。(2022/7月執筆時点)。
ちなみに治験は仕事ではなく有償ボランティアという枠組みなので、アルバイト料ではなく「参加協力金」といった呼び方をされています。
これは給与ではないものの、年間20万円を超える場合には雑所得として税務署に申告する必要があります。
TAX FREEではないのでご注意ください。しかし、年間20万円以下であれば納税は不要です。
安全性に関して知っておきたいこと

治験のリスクについては、受付段階で必ず説明してくれますので、もし危険だと思えばそこで辞めればOKです。
基本的には、動物実験等を経て「人体に害が出る可能性は極めて低い」と判断された薬物だけが治験に進みます。したがって、リスクは「0.1~数%程度の確率で、軽度の頭痛が発生するかもしれない」といった程度です。
そしてたとえ治験開始後であっても、本人で望めばいつでも辞退することができる契約です。さらには、もし何かあってもすぐに適切な治療を無償で受けることができます。
このように治験はかなり安全です。
とはいえ、リスクは決してゼロにはなりません。2019年には国内初の死亡事故も起きていますので、万が一の覚悟は必要です。
「被験薬のヒト初回投与試験における日本初の死亡事故(エーザイ・墨田病院事件)に関する要望書」を提出
そして気になる事故率ですが、おそらく重大事故の発生率は「数十万分の1、あるいはそれ以下」になると思われます。
治験は国内で年間450~500件ほど実施(完了)されているようです。
治験一件あたりの平均参加者数や、事故率の統計データなどは探し出せなかったのですが、「年間500件 × 軽微なリスク率1%(前述) × 過去数十年において継続実施されてきた経過」を考えると…
「数十万分の1、あるいはそれ以下」ぐらいの事故率に落ち着くと想定しています。

独立行政法人 医療品医療機器総合機構の資料より抜粋
ちなみに、献血時の採血における医療機関に受診する健康被害の確率が「約0.01%」ですので、治験の重大事故率は献血と大差ないと考えて差し支えない…かもしれません。
採血による献血者の健康被害は、軽微なものも含めると総献血者数の約1%(4~5万件/年)に発生しており、そのうち医療機関に受診する健康被害は総献血者数の約0.01%(700~800件/年)を占めています。
日本赤十字のHPより引用
採血ほどに明確なデータを公開していない(筆者には見つけられない)のが気がかりですが、治験の安全性を考えるには役に立つ情報だと思います。
要するに、治験とはいえ滅多なことはでは事故は起きません。

治験は誰でも参加できるのか?

治験は原則として、健康な方であれば誰でも参加できます。
一般的な健康診断と同じく、生化学検査や尿検査などを一通り行うものの、検査基準が特別に厳しいわけではないようです。つまり、健康な方であればおおよそパスできます。
ただし、たいていの治験では年齢や性別が指定されており、20~40歳の男性に一番需要があります。
これは生物学的に安定した年代であることと、男性は女性と違ってホルモン周期などによる影響を受けないことが関係しているようです。実際に筆者が参加した治験では、25~27歳くらいが平均年齢でした。
もちろん40歳以上限定の治験、女性限定といった条件の治験も多く存在します。
治験の募集サイトに登録すればピッタリの案件を検索できますので、20~40歳の男性以外でも気にせず覗いてみてください。
ネットの記事で面白おかしく書かれている悪評は本当なのか?
いいえ。ウソばかりです。
変な参加者も、やる気のない医療スタッフも、ヤクザのような事務員も、基本的には実在しません。全てフィクションです。
ただし、治験事業の一部(おそらく参加者集め)にはヤクザが関わっていた、ということは歴史的事実のようです。
現在においても、一部の事務員には足を洗った元ヤクザが潜んでいるという噂は聞いたことがありますし、筆者もその”名残のようなもの”を感じたことがあります。それは正直に記しておきます。
しかし、業務態度に問題は一切ありませんでした。これ以上過去を詮索するのは野暮というものでしょう。
まとめ

治験は単なる「楽して稼げるアルバイト」ではありません。
その成果として、医療が発展し救われる人が必ずいます。とても崇高な仕事です。
2020年からのコロナ禍により、世界中にリモートワーカーが増えました。大学に行く必要がなくなった学生も増えたことでしょう。
そうした自由になった時間を活用して、お金を稼ぎつつ社会貢献ができる仕事、それが治験です。
一昔前のような「治験はヤクザのシノギ」といったイメージは過去のものです。その実態が正しく理解されれば、製薬会社と治験参加者双方のメリットに、ひいては新薬を必要とする患者さんの利益になるはずです。
治験に興味を持った方に、少しでも参考になれば幸いです。

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